シックハウスの原因

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ホルムアルデヒドより、建築基準法で規制がない
トルエンやキシレンが原因となっているのです。

シックハウスの原因

住宅は、便利にはなったけど日本の住まいがシックハウスになる分岐点は1970年代。高度成長期に入り、誰もが新しい家電や家具を買いそろえた時代です。
それまで、日本の家具は箪笥や座卓など天然素材を職人が仕上げたものでした。
ところが、技術の進歩で木をかつらむきできるようになり、安価な家具が市場に出回りはじめました。かつらむきにした木は接着剤で張り合わせてつくられたのです。この接着剤によりホルムアルデヒドが室内に放出されるようになったわけです。
しかし、当時の家屋はまだまだ隙間の多いものでした。室内に放出されたホルムアルデヒドは容易に屋外に流出していたのです。シックハウスへの後押しとなったのは、オイルショック以降の省エネ推進。「高気密」「高断熱」の意識が浸透するに従い、室内で発生した有害物質が滞留するようになったわけです。
こうした住宅の気密化は、伝統的な日本家屋から欧米型のライフスタイルへ変わってきた点も大きな要因としてあげられます。
さらに、不燃化に重点を置いた家づくりも見逃せません。
戦後、人口が爆発的に増えると、都市の防災という観点から不燃素材の要求が高まってきたのです。
しかし、不燃材は木材のような素材感がありません。そこで、クロスや壁紙を貼り付けておおい隠すようになった。
結果、化学素材からなるビニールクロスやそれを貼り付けるための接着剤が壁や天井一面に広がっていきました。増え続ける有害物質の放出量、どんどん高まる住宅の気密化。これが住まいの病を招いたのです。
建築基準法遵守なら安心?深刻化するシックハウス問題に対し、行政も重い腰を上げ2003年の7月1日にようやく建築基準法が改定されました。
今回の改定のポイントは、ホルムアルデヒドの規制、クロルピリホス(防蟻剤)の禁止、そして換気の奨励です。
しかし、これでは解決策にはほど遠いといわざるをえません。ホルムアルデヒドの「規制」。つまり、これは放出を容認していることになります。
さらに、今問題となっているシックハウスやシックスクールのほとんどは、ホルムアルデヒドよりトルエンやキシレンが原因となっているのです。これらに関しては一切取り上げられていないというのは、大きな問題といえます。トルエンやキシレンだけではなく、室内に充満するVOC(揮発性有機物質)は実に様々です。
これをひとつひとつ規制していくのは、あまりに種類が多くて非常に困難といえます。これからは、化学物質を一切使わない施工や建材の使用など、もっと抜本的な対策を考えていく必要が求められています。
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